2011年9月アーカイブ

DSC00987.JPG 高島・朽木等湖西方面の医療と歴史・文化を学ぶ」と題し、8月30日(火)〜31日(水)の2日間、宿泊研修を実施しました。昨年度をもって文部科学省から援助を受けた学生支援GPが終了したため、今年度からは、新たに設立されたNPO法人滋賀医療人育成協力機構の支援を受けた事業として、滋賀県出身で他大学に学ぶ学生にも参加呼びかけをして取り組みました。参加者は自治医科大学の学生1名を含む教職員合わせて22名での研修となりました。また、今回は、先の里親学生支援室員と学生との懇談会で学生から出されていた意見を受けて、少人数で地域の医療機関や福祉施設を訪問し体験的に学ぶことを中心とした研修としました。

 

1日目のそれぞれの研修先へ向う車中では、垰田室長(社会医学講座衛生学 准教授)による大津市・高島市の総合病院や地域の医療機関との役割等の説明を聞きながら、大津市の社会保険滋賀病院、大津市民病院、大津赤十字病院、琵琶湖大橋病院の外観を車中より見学しました。また、自治医科大学生の自己紹介などもあり、終始和やかな雰囲気で過ごすことができました。

「道の駅びわ湖大橋米プラザ」での昼食後は、ふくた診療所を初め、マキノ病院、朽木診療所、まつもと整形外科、特別養護老人ホームふじの里、特別養護老人ホーム清風荘へとそれぞれ分かれて研修に伺いました。

 

ふくた診療所では、里親でもある福田院長のもと、医学科4年の学生1名が訪問診療の同行実習に参加させていただきました。参加した学生は、日頃、坂本から北小松の9駅にまたがる地域を訪問診療に回っておられる先生の御苦労や大学の講義では聞くことのできない地域医療の魅力について伺うことができたようです。その中で、「医療技術じゃなくてできる医療がある」との言葉が非常に印象的であったと申しておりました。

 

マキノ病院では、医学科3年と2年の学生3名が訪問看護の同行実習に参加させていただきました。実習では、小規模多機能型介護施設に隣接した適合高齢者専門賃貸住宅を訪問させていただき、参加した学生は、スタッフの方が事務的な事から食事の世話までされていることや利用者の方とスタッフの関係が近く、明るい雰囲気の中で過ごされていることが印象的であったとのことでした。

 

朽木診療所では、川嶋所長のもと、医学科4年と3年の学生2名が安曇川ふれあいセンターでの1歳6か月の乳幼児健診を見学した後、パーキンソン病の患者さんのお宅への訪問診療に同行させていただきました。乳幼児健診では、子供の心音を聞く体験をさせていただいたり、訪問診療では訪問リハビリの方と訪問先で遭遇し、その様子を見学させていただくなど少人数での研修ならではの体験ができたとのことでした。

 

まつもと整形外科では、里親でもある松本院長のもと、医学科3年の学生1名が診療見学実習を行いました。松本先生からは、開業に至った経緯のお話を伺ったり、実際の診療の様子を見学させていただきました。参加した学生は、診療についてはいろんな検査をして病名をつけられるよりもしっかりと治療してもらうことで満足してもらえることが大切であり、開業医として単調になりがちな日常で人と人とのコミュニケーションを充分に行う事でモチベーションを上げることがやりがいに通じるとの話が印象的であったとのことでした。

 

特別養護老人ホームふじの里には、医学科1年の学生3名と教職員が訪問させていただきました。坂東施設長からの地域の現状や施設の概要についてのお話の後、施設内を見学させていただきました。施設の特徴として、利用者の行動の制限をなくすかわりにカメラを用いた安全管理システムを導入していること、食事では三食とも食べたいものを自由に選べるカフェテリア形式となっていることなど入所者のことを考えた取組みについて説明がありました。見学後は、施設長から改めて施設や入所者状況についてのお話の後、看護師・介護士・生活相談員など現場で働く職員から、それぞれのお立場でのお話を聞くことができました。看護師の方からは、人数が少ない為に幅広い知識と技術が必要なことや職員間の連携の大切さについてのお話がありました。また、福祉施設といえども入所者の状況は年々重度化しており、施設ではできる処置も限られていることから、地域の病院の支えがあってこそやっていけるとのことでした。介護士の方からは、介護的に難しいケースを受け入れる中で医療行為を行うことやリスクの高い夜勤が特に不安であるとのお話がありました。学生からも事故があった時の対処などについて熱心に質問があり、非常に有意義な研修となりました。最後に、学生たちへ「地域に根差した医師になって欲しい。そのために、まず自身の家族の様子を実感して欲しい。自分の両親や祖父母の加齢の遷移を見ることで学べることがある。高齢者特有の状態などをよく理解し、地域住民にとって身近な先生になって欲しい。」とのメッセージをもらって施設を後にしました。

            

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                       特別養護老人ホームふじの里

 

特別養護老人ホーム清風荘には、医学科の2年と1年の学生3名と教職員が訪問させていただきました。まず、前田施設長から施設の概要についての説明をいただいた後、隣接している今津病院との連携についてのお話を伺いました。その後、施設でも数少ない医療従事者である近藤看護師より、医療従事者としてのやりがいや判断の難しさ等についてのお話を伺いました。また、生活相談員の方の案内で、施設内を見学させていただいた際には、入居者自身の自宅で使用している家具が持込まれていたり、食事を作ることのできるキッチンが備わっていたりと、より自宅の環境に近い状態を実現するよう工夫されていました。その他、ローラー付きの椅子やすべての部屋に患者さんを移動しやすいように天井取り付けのリフトがあるなど、入居者だけでなく、スタッフにとっても優しい施設として取組まれていることを実感しました。学生達も直接スタッフの方々の生の声を聞くことができて、充実した時間を過ごすことができたようです。 

 

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   特別養護老人ホーム清風荘

 

  宿泊場所の「びわ湖畔白浜荘」での交流会第1部では、保健師でもある高島市役所健康福祉部健康推進課の清水主監より「高島市の地域と地域の医療・福祉について」というテーマで特徴や課題を分かりやすくご講演いただき、続いて、研修先としてもお世話になった朽木診療所の川嶋先生からは「朽木での診療活動について」というテーマで地域における医療活動の実情等をご講演いただきました。それぞれの講演では、学生からも熱心な質問がありました。 

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交流会1部 質疑応答の様子

 

また、交流会第2部は、高島のご当地B級グルメでも有名なとんちゃん焼きやマスのお刺身を食しながらの会となりました。研修先や里親・プチ里親など8名の方々にご参加いただき、それぞれのお立場からご意見をいただきました。学生や教職員からは研修内容の報告や意見発表をするなど、貴重な情報交換・交流の場となりました。

 

IMG_1523.JPG DSC_0042_1.JPG            交流会 第2部の様子

 

 

2日目は、近江高島駅近くにある公立高島総合病院の外観を車中より見学した後、「われ〜は湖の〜子〜♪」で知られる「琵琶湖周航の歌」の発祥の地である今津町の「琵琶湖周航の歌資料館」を見学しました。資料館には、歌にまつわる様々な資料が展示されており、多くの演奏家や歌手によって歌われた琵琶湖周航の歌を聞くことができました。その後、1分ほど湖岸へ歩いた先にある、琵琶湖周航の歌の歌碑の横で記念写真を撮りました。

次に向ったのは、大正12年当時の彦根町に本社があった百三十三銀行(現在の滋賀銀行)今津支店としてヴォーリズ建築事務所の設計によって建てられた「今津ヴォーリズ資料館」です。資料館では、ガイドの方から、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの活躍や当時の今津の街の賑わいの様子を伺った後、同じくヴォーリズの設計で近くに現存し平日には幼稚園として使用されている今津教会や旧今津郵便局の建物を見学しました。

 

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   今津ヴォーリズ資料館と旧今津郵便局

 

 

 

 

 

 

その後は、朽木地区へ向い、最初に訪問したのは、600年にわたり領主であった朽木家代々の菩提所でもある興聖寺でした。住職からはお寺の歴史等についてお話を伺い、国の重要文化財の本尊釈迦如来坐像を拝観させていただきました。また、同境内では、室町幕府の第12代将軍足利義晴が京都の兵乱を避け、朽木氏を頼って身を寄せた時に造営された庭園を見ることができ、朽木地区の長い歴史の重みを感じることができました。

最後は朽木鯖街道へ向いました。時間の都合上、街道を散策することはできませんでしたが、朽木陣屋跡や朽木資料館を見学し、朽木地区の歴史や雪深い地域ならではの昔の人々の暮らしぶり等について学ぶことができました。 

 

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 興聖寺 

 

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 朽木陣屋跡と朽木資料館

 

今回の研修もまた多くの地域の方々にご協力いただき、学生たちにとっても地域医療や地域の歴史・文化に対する知識を深められた大変有意義な研修になったようです。

この場をお借りして、ご協力いただきました訪問先を初めとする皆様方には厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

6月21日(火)の昼休み、「地域『里親』学生支援」事業に新たに参加した第1学年の学生5名(新規7名のうち)と登録学生21名(既存78名のうち)と学内室員との懇談会を、CMC(クリエイティブモチベーションセンター)ホールで開催しました。

 

まず、初めに、室員及び先輩の里親学生からの自己紹介があり、続いて新たに本事業に参加した新入生から参加したきっかけなどを含めた自己紹介が行われました。

その後、相見室員から改めて新入生のために本事業の趣旨の説明や里親の方々との交流等の事業の進め方についての説明がありました。また、先の里親学生への宿泊研修についてのアンケートにより、夏の宿泊研修を、8/30〜31に実施すること、今年度からは昨年度を持って学生支援GPが終了したため、NP O法人が中心となって宿泊研修を含めた様々な事業を実施していくため、里親学生には若干の費用負担が増えることなどの報告がありました。

 そして、夏の宿泊研修の実施に当たって、過去に宿泊研修に参加した経験のある里親学生に意見を募りました。その意見の中には、一つの研修訪問機関をもっとじっくり見たい、単にスライドでの説明よりも体験談等を聞きたい、交流会では、病院の先生や里親・プチ里親の方々ともっとじっくりと話す時間が欲しい等、具体的に多くの意見が出され、学生たちの事業への意識の高さが感じられる会となりました。

 

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